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企業分析 / 東証プライム / 繊維製品

ゴールドウイン8111

営業利益率18.8%、ROE 20.1%、自己資本比率79%で実質無借金。数字だけ見れば非の打ちどころがない。ただしこの会社の通期業績は、最後は秋冬の気温で決まる——会社自身がそう書いている。

株価2,138.5前日比 +38.5円
時価総額3,044億発行済 1.42億株
PBR 実績2.31倍PER予想 11.4倍
ROE 実績20.1%営業利益率 18.8%
自己資本比率79.0%実質無借金・現金536億
年初来レンジ2,031–2,688安値8/7・高値2/5
結論

優良企業であることと、業績が読めることは別

ゴールドウインは、これまで分析した5銘柄とまったく違うタイプです。ROE 20.1%、営業利益率18.8%、自己資本比率79.0%、実質無借金。低ROEに苦しむ会社でも、財務レバレッジを抱えた会社でもありません。2026年3月期は売上・営業利益・経常利益がいずれも過去最高でした。

それでも株価は、2026年2月の2,688円から8月7日の2,031円まで24%下落しています。理由は業績の質ではなく、業績の読みにくさにあります。

この会社には、自分でコントロールできない変数が3つ乗っています。①秋冬の気温 ②基幹ブランドが他社ブランドであること ③経常利益の23%が韓国の関連会社から来ていること。どれも本業の実力とは別の話です。

そして直近の第1四半期は、営業利益が前年同期比△82.1%。ただしこれは中身を見ると、思っているほど悪い話ではありませんでした。

事業の実像

売上の9割超が日本で、主力は自社ブランドではない

決算短信のセグメント注記には、こう書かれています。

短信の記載(2026年3月期)

「当社グループは、スポーツ用品関連事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております」

本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております」

つまりブランド別・チャネル別の利益は開示されません。そして海外展開を長期ビジョンに掲げていますが、売上の90%超はまだ日本国内です。有形固定資産の地域内訳も、日本144.39億円に対し米国10.60億円・欧州2.13億円・アジア5.94億円——投資は始まっていますが、規模はまだ小さい。

主力はTHE NORTH FACE。ただし自社ブランドではありません

ゴールドウインの基幹ブランドはTHE NORTH FACEで、これは日本国内のライセンス事業です。ブランドそのものは同社のものではありません。中期経営計画では、このブランドを2029年3月期に1,280億円規模へ引き上げる計画になっています(現状から+305億円)。

会社が掲げている中期の方向は明確で、自社ブランドGoldwinの成長加速——長期ビジョン「Goldwin500」に基づく中国事業では、子会社が黒字転換し、直近四半期には前年を大きく上回る利益成長を記録したと短信に明記されています。出店数ではなく1店舗あたり収益性で伸ばすモデルが機能し始めたという説明です。

ただし規模はまだ小さく、売上構成を動かすには時間がかかります。「他社ブランドのライセンスで稼ぎ、その利益で自社ブランドを育てる」——これが今のゴールドウインの構造です。

収益構造

経常利益の23%は、韓国の関連会社から来ている

この会社の損益計算書で最も特徴的なのがここです。営業利益258.59億円に対して、持分法による投資利益が77.70億円。合わせて経常利益339.04億円になります。

2026年3月期 経常利益 339.04億円 の構成
営業利益 258.59億
持分法 77.70億
本業の営業利益 258.59億円(76.3%) 持分法投資利益 77.70億円(22.9%)

残り約0.8%はその他の営業外損益。持分法投資利益の出どころはYOUNGONE OUTDOOR Corporation——韓国のアウトドア事業を担う持分法適用関連会社です。2026年3月期は前期比8.0%減となりましたが、短信は理由を「営業利益は前期並みの水準を維持したが、為替影響により営業外損益が減少した」と説明しています。

ここから2つのことが言えます。

第一に、PERを見るときは注意が要ります。PER 11.4倍という数字は経常・純利益ベースであり、その約4分の1は連結対象ではない別会社の業績と韓国ウォンの為替で決まっています。本業だけを見た倍率はもっと高くなります。

第二に、これは分散として働いてもいます。実際、直近の第1四半期では日本の営業利益が82%減った一方、YOUNGONEからの持分法投資利益は前年同期比+33.6%の21.78億円と伸び、減益を一部相殺しました。日本の天候と韓国の消費が同時に悪化しない限り、経常利益は片方で支えられる——そういう構造になっています。

業績

第1四半期△82%の中身は、粗利ではなく人件費だった

売上高営業利益経常利益純利益
2025年3月期 実績1,323.05億219.05億308.06億244.44億
2026年3月期 実績1,375.16億258.59億339.04億240.94億
前期比+3.9%+18.0%+10.1%△1.4%
2027年3月期 会社予想(通期・据え置き)1,454億261億341億256億
上期予想(8/6に下方修正556億42億70億54億
(修正前の上期予想)599億70億92億68億
第1四半期 実績(4〜6月)235.92億3.71億25.98億22.49億
前年同期比△1.2%△82.1%△30.9%△29.5%

営業利益△82.1%という数字は目を引きますが、分解すると印象が変わります。

第1四半期の内訳金額前年同期比評価
売上高235.92億△1.2%卸売の減収が直営店・自社ECの増収を上回った
売上総利益127.46億+0.8%増えている
売上総利益率54.0%+1.0pt改善している
販売費及び一般管理費123.74億+17.1%これが原因。人事制度の改定による人件費増が主因
営業利益3.71億△82.1%粗利の増加額を販管費の増加額が大幅に上回った

粗利率は上がっています。値引きを抑え、商品ミックスを改善した結果です。減益の原因は売れ行きではなく人件費で、しかも短信には「人事制度の改定に伴う人件費の増加につきましては、期初の業績予想に織り込んでおります」と明記されています。想定外の費用ではありません。

上期を下方修正した理由として会社が挙げているのは2つだけです。①前期末における出荷の前倒しの反動(卸売部門)②6月の天候不順による夏物商材の不振(Tシャツ・ショーツ・サンダル)。どちらも上期固有の要因です。

ただし、通期据え置きは軽い判断ではありません

2027年3月期 営業利益261億円(据え置き)の内訳と、前期との比較
前期 上期 実績69.5億
今期 上期 修正後42億
前期 下期 実績189.1億
今期 下期 計画219億

前期上期は、今期上期修正値42億円が「前年同期比△39.6%」であることから逆算(約69.5億円)。前期下期は通期258.59億円との差から算出(約189.1億円)。
上期を28億円下方修正しながら通期を据え置いたということは、下期に前期比+約16%(189億→219億)を積む計画になっているということです。この会社は秋冬商品が主力で下期偏重の収益構造なので、下期の比重が高いこと自体は自然です。問題は、その下期の前提が何に依存しているかです。

最大の変数

会社自身が「暖冬なら下振れる」と書いている

第1四半期決算短信の業績予想に関する説明には、次の一文があります。この銘柄を見るうえで、これ以上に重要な記述はありません。

2027年3月期 第1四半期決算短信(2026年8月6日)より

「当社の収益は、主力である秋冬商品の販売が中心となる下期の構成比が高く、通期業績は秋冬シーズンの動向に大きく左右されます」

「特に、秋冬シーズンの気温動向は当社業績への影響が大きく、暖冬となった場合には下振れ要因となる可能性があります

そして前期に、まさにそれが起きています。2026年3月期の決算短信には「12月以降の暖冬傾向が、アウターおよび保温系商品を中心に秋冬商戦の需要動向に影響を及ぼしました」「12月の月次売上が暖冬および訪日外国人消費の変化を受けて期初計画を下回って推移」と書かれています。

それでも営業利益が過去最高になったのは、第4四半期に売上を短期的に積み上げる値引き販売を抑制し、粗利率と翌期の在庫健全性を優先したからでした。短信はこれを「ブランド価値の維持と、翌期以降の収益基盤の持続性を最優先に据えた経営判断」と説明しています。

経営判断としては正しいと思います。ただし投資家の立場では、2期連続で暖冬になった場合に、同じ手がもう一度使えるのかという問いが残ります。値引き抑制は在庫を翌期に送る面もあるからです。

整理すると

ゴールドウインの通期業績を左右する最大の変数は、経営の巧拙でも競合でもなく12月〜2月の気温です。会社がそう明記しています。これは予測できない代わりに、季節が来れば必ず答えが出るタイプのリスクでもあります。

買い支える価値

財務は◎級。ただし資産の逃げ場はない

この銘柄は、これまでの5銘柄とは判定の力学が違います。財務の強さは文句なし。しかしPBR 2.31倍で、資産による下値の支えが存在しません。

効いている根拠

  • 財務が壊れる経路がない。自己資本比率79.0%、現金536億円、実質無借金。景気が悪化しても倒れる筋の会社ではない。
  • ROE 20.1%。株価が動かなくても、1株あたり純資産が年20%前後で増えていく。待つこと自体にリターンがある数少ないタイプ。
  • 粗利率が改善している。2026年3月期53.0%(+0.9pt)、第1四半期54.0%(+1.0pt)。値引きに逃げていない証拠。
  • 増配している。分割後ベースで年58円→70円(+20.7%)、配当性向33.0%→37.5%。純資産配当率6.5%。
  • 持分法による分散。日本の天候と韓国の消費が同時に崩れない限り、経常利益は片方で支えられる。

効かなくなる条件

  • PBR 2.31倍に資産の逃げ場がない。小松マテーレのような「株価の9割が金融資産」という構造はここにはない。下値がどこかを資産から計算できない。
  • 2期連続の暖冬。前期は値引き抑制で粗利を守ったが、在庫を翌期に送る面もある。2年続くと同じ手は使いにくい。
  • 通期予想の下方修正。下期に前期比+16%を積む計画。11月の第2四半期で据え置きが崩れたら、前提が変わる。
  • 自己株式を消却していない。取得はしているが消却ではなく処分。1株価値を押し上げるエンジンは配当のみ。
  • THE NORTH FACEのライセンス条件の変化。基幹ブランドが自社のものではない以上、これは常に背後にある論点。
  • YOUNGONEの失速。経常利益の23%。韓国の消費環境とウォンで動く。
判定:○ 成立する

財務が壊れず、ROE 20%で1株価値が自律的に増え、本業が高収益。この3点で「待つ根拠」は十分にあります。下落が資産の毀損に転じる経路は、現状ほとんど見当たりません。

◎にしなかった理由は1つだけです。会社が株数を減らしていない(消却ではなく処分)から。小松マテーレの「株数▲4%/年」に相当するエンジンがありません。

そしてPBR 2.31倍という水準は、下値を資産から見積もれないことを意味します。買い支えるなら「資産があるから安心」ではなく、「ROE 20%が続く限り待つ」という根拠に立つ必要があります。ROEが落ちた瞬間に前提が消えるタイプです。

3C分析

ブランドを借りて、日本で売っている

Customer

顧客
  • 国内のアウトドア/プレミアム層:短信は「ブランド体験と機能性を兼備するプレミアム領域の需要は相対的に堅調」「定番品を中心に数量の伸びは鈍化」と分析。市場が数量から質へ移行する局面
  • 価格に敏感になっている:「価格改定の累積に対する反応は一段と敏感」。値上げを重ねた反動が出ている。
  • インバウンド:2025年11月以降、中国大陸からの個人消費に構造変化。主要直営店の免税売上の伸長が明確に鈍化した。
  • チャネル別:直営店(アウトレットが牽引)と自社ECは増収、卸売は減収。チャネルの重心が直販へ移りつつある。
  • 中国:自社ブランドGoldwinの新しい顧客層。子会社が黒字転換し、1店舗あたり収益性で伸びている。

Competitor

競合
  • アウトドア/スポーツアパレル各社:パタゴニア、モンベル、アークテリクス(アマー・スポーツ)など。プレミアム領域は競合が強い。
  • ファストファッションの機能性ライン:ユニクロ等。定番品の数量が伸び悩む一因。
  • ただしTHE NORTH FACEの国内ライセンスという立場自体には競合がいません。参入不能な代わりに、自分で条件を決められない
  • 自社ブランドGoldwinで海外に出た瞬間、グローバルブランドと正面から戦うことになる。これは今までと別のゲーム。

Company

自社
  • 高収益体質:営業利益率18.8%、粗利率53.0%。アパレルとしては極めて高い。
  • 財務が突出:自己資本比率79.0%、現金536億円、実質無借金。6銘柄中で最も強い。
  • 販管費のコントロール:2026年3月期は販管費を+0.1%に抑えて営業利益+18%を実現。ただし第1四半期は人事制度改定で+17.1%。
  • 単一セグメント開示:ブランド別・チャネル別の利益が見えない。外から収益構造を検証しにくい
  • 売上の90%超が日本。海外を掲げているが、数字はまだ追いついていない。
SWOT

強い会社の、読めない業績

Strengths / 強み
  • ROE 20.1%・営業利益率18.8%——5期連続で売上が過去最高、営業・経常も過去最高。
  • 財務が壊れない——自己資本比率79.0%、現金536億円、実質無借金、営業CF262.57億円。
  • 粗利率53.0%と、その改善力——値引きに逃げず商品ミックスで粗利を上げている。
  • THE NORTH FACEの国内ライセンス——競合が存在しない立場。
  • 持分法によるYOUNGONE——日本と別の収益源が経常利益の23%を支える。
  • 株主還元——分割後ベースで年58円→70円へ増配、DOE 6.5%。
Weaknesses / 弱み
  • 業績が天候で振れる——会社自身が「暖冬なら下振れ」と明記。前期に実際に起きた。
  • 基幹ブランドが自社のものではない——ライセンス条件は自分で決められない。
  • 単一セグメント開示——ブランド別・チャネル別の利益が外から見えない。
  • 海外比率が低い——本邦売上が90%超。長期ビジョンとの距離が大きい。
  • PBR 2.31倍——資産による下値の支えがない。
  • 自己株式を消却していない——1株価値を高めるエンジンは配当のみ。
Opportunities / 機会
  • 寒い秋冬——最も即効性のある上振れ要因。主力の秋冬商品が動く。
  • THE NORTH FACE 生誕60周年——下期に関連施策を展開予定。
  • 中国のGoldwin事業——子会社が黒字転換、直近四半期に大幅な利益成長。出店数ではなく店舗収益性で伸ばすモデル。
  • フットウエア/ハードグッズ——VECTIVシリーズを中心にトレイルランニング領域の新規ラインが計画を上回った。アパレル以外の柱
  • 中期経営計画——2029年3月期に売上1,885億円・営業利益360億円。達成すれば現在の株価水準は正当化される。
Threats / 脅威
  • 2期連続の暖冬——最大の脅威。温暖化の進行はこのリスクを構造的に高める。
  • インバウンドの構造変化——中国大陸からの個人消費が2025年11月以降変化。免税売上の鈍化。
  • 節約志向と値上げ疲れ——「価格改定の累積に対する反応は一段と敏感」。値上げによる増収が効きにくくなる。
  • ライセンス条件の変化——確率は読めないが、起きれば影響は最大級。
  • YOUNGONEの失速と韓国ウォン——経常利益の23%が動く。
  • 人件費の構造的上昇——人事制度改定は一過性ではなく水準の切り上げ。

クロスSWOTで一つ挙げるなら:強み(高収益・強固な財務)はすでに株価に織り込まれているのに対し、弱み(天候依存・ライセンス依存)は構造的に解消できない。したがってこの銘柄で価値が生まれるのは、天候や短期要因で売られたときに、構造が変わっていないことを確認して拾う局面に限られます。逆に言えば、業績が読めないことこそが、この優良企業が時々安く買える理由でもあります。

株価予想

12月から2月の気温が、答えを出す

現在2,138.5円、PBR 2.31倍、PER 11.4倍、配当利回り3.27%。年初来は2,031〜2,688円で、8月7日(第1四半期発表の翌日)に安値をつけました。すでに悪材料は一度売られています。

Bull / 確率 25%

寒い冬が来る

2,600〜2,800円
PER 14〜15倍
  • 秋冬の気温が平年並み〜低温で推移し、主力のアウター・保温系が動く
  • 通期営業利益261億円を達成、または上振れ
  • THE NORTH FACE 60周年施策が奏功
  • 中国のGoldwin事業の黒字幅が拡大し、中計への確度が上がる
Base / 確率 45%

下期は戻るが、届かない

2,050〜2,350円
PER 11〜12.5倍
  • 上期固有の要因は剥落するが、下期+16%までは届かず営業利益230〜250億円
  • 11月または2月に通期予想を小幅下方修正
  • ROE 20%前後は維持され、配当70円も維持
  • PBR 2.1〜2.4倍のレンジで往復
Bear / 確率 30%

暖冬が二度続く

1,650〜1,850円
PER 9〜10倍
  • 2期連続の暖冬で秋冬商戦が崩れ、営業利益200億円割れ
  • 値引き抑制で守った在庫が、二度目は持ちこたえられない
  • インバウンドの構造変化が長期化
  • それでも自己資本比率79%・実質無借金のため、財務不安には至らない

12か月レンジ想定:1,650〜2,800円。中心2,250円前後。弱気シナリオの確率を30%と他の銘柄より高めに置いたのは、暖冬が前期に実際に起きており、温暖化がこのリスクを構造的に高めているからです。会社の実力を疑っているわけではありません。

逆に、この銘柄には他の5銘柄にない性質があります。リスクの答えが必ず季節で出るということです。パルプ市況やデータセンターの受注と違い、12月から2月が過ぎれば結果は確定します。不確実だが、不透明ではない——待つ期間が明確なリスクです。

見るべき日程と、見るべき数字

2026年 11月上旬
第2四半期決算修正後の上期営業利益42億円を達成できたか。そして通期261億円の据え置きが維持されるか。ここで崩れたら前提が変わる
2026年12月〜2027年2月
気温この銘柄で最も重要な変数。会社自身が「暖冬なら下振れ」と明記している。前期は12月以降の暖冬で月次が計画を下回った
四半期ごと
売上総利益率2026年3月期53.0%、第1四半期54.0%。値引きに逃げていないかの唯一の指標。ここが落ちたら在庫が重い
四半期ごと
販管費の伸び率第1四半期+17.1%。人事制度改定の影響がどこで一巡するか
四半期ごと
持分法投資利益経常利益の23%。YOUNGONE OUTDOORの業績と韓国ウォン
2027年 5月
通期決算と中計進捗2029年3月期の売上1,885億円・営業利益360億円まで、あと2年でどこまで来たか

6銘柄を並べると

比較軸ゴールドウイン
8111
小松マテーレ
3580
文化シヤッター
5930
アコム
8572
王子HD
3861
三桜工業
6584
PBR2.31倍0.71倍1.11倍1.05倍0.67倍0.60倍
ROE20.1%3.8%11.1%11.6%3.2%3.1%
営業利益率18.8%6.0%6.6%2.2%2.6%
自己資本比率79.0%78.3%58.5%44.5%39.8%33.8%
配当利回り3.27%3.60%4.01%4.57%4.21%3.45%
資産による下支えなし時価総額の92%ありなし限定的なし
買い支えの成立○ 成立する◎ 成立する○ 成立する△ 条件付き△ 条件付き✕ 成立しにくい
株価を決めるもの秋冬の気温会社予想の上方修正建設投資と次期中計貸倒関連費用パルプ市況DC事業の開示

ゴールドウインは6銘柄で唯一の「高PBR・高ROE」銘柄です。PBR 2.31倍は数字だけ見れば最も割高ですが、ROE 20.1%・営業利益率18.8%という中身を横に置けば、むしろ整合的です。小松マテーレのPBR 0.71倍とゴールドウインの2.31倍は、どちらも「妥当」でありうる——これはPBRだけでは何も判断できないことの、いい実例になっています。

ポートフォリオ上の役割で言えば、ゴールドウインは「優良企業を、天候という一時的な理由で安く拾う」タイプです。小松マテーレのように資産で守られているわけでも、アコムのように利回りで報われるわけでもない。ROE 20%が続くことに賭け、季節が答えを出すのを待つ——そういう性格の投資対象です。

ほかの銘柄